なんかいろいろ。
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リンクを増やしたり減らしたりしました。
例によって無許可です。
増やしたところ
塵核形成/司馬漬け様
好きなSS作家さん。
僕も含め、良くも悪くもライトノベルな創想話作家の中で、ギャグに走らず涙に頼らず、それでもしっかりと読ませてくれる貴重な方です。
落ち着いた文体と、全体に漂うユーモアが妙にマッチしている、不思議なSSを書かれます。
VENI本/VENI様
好きなSS作家さん・その二。
昨年の初投稿から、怒涛の勢いでクォリティの高いSSを投稿され続けている方です。
今だから言いますけど老人と門のあれは「お茶にしましょ」を読まなかったら思いつきませんでした。
あとずっとヴェニさんだと思ってました。ごめんなさい。
で、消したのは天馬流星さんの「流れ星第二工房」。
やめないって言ってたのに……
まあ、その辺は僕がどうこう言っていいところではないのですが。
気が向いたらまた立ち上げてくださいね、みたいな。
今回はそんな天馬さんの長編をレビューしたいと思います。
東方十全歌
天馬流星さん
http://coolier.ath.cx/~coolier/l_sosowa/anthologys.cgi?action=html2&key=20070426183046
例によって無許可です。
増やしたところ
塵核形成/司馬漬け様
好きなSS作家さん。
僕も含め、良くも悪くもライトノベルな創想話作家の中で、ギャグに走らず涙に頼らず、それでもしっかりと読ませてくれる貴重な方です。
落ち着いた文体と、全体に漂うユーモアが妙にマッチしている、不思議なSSを書かれます。
VENI本/VENI様
好きなSS作家さん・その二。
昨年の初投稿から、怒涛の勢いでクォリティの高いSSを投稿され続けている方です。
今だから言いますけど老人と門のあれは「お茶にしましょ」を読まなかったら思いつきませんでした。
あとずっとヴェニさんだと思ってました。ごめんなさい。
で、消したのは天馬流星さんの「流れ星第二工房」。
やめないって言ってたのに……
まあ、その辺は僕がどうこう言っていいところではないのですが。
気が向いたらまた立ち上げてくださいね、みたいな。
今回はそんな天馬さんの長編をレビューしたいと思います。
東方十全歌
天馬流星さん
http://coolier.ath.cx/~coolier/l_sosowa/anthologys.cgi?action=html2&key=20070426183046
「あなたに、空(くう)は斬れないわ」
唐突にその言葉を幽々子から告げられた妖夢は、訳が分からないなりに是非を確かめようと、「時空」を操る咲夜の元へ赴く。
一戦交えたあとに咲夜から依頼された「亡霊事件の解決」。時間と空間が交差する事件に挑む妖夢の、ミステリー仕立てSS。
ミステリーって言うかううん、東方における「空間」と「境界」の解釈の見事さが凄すぎて、あんまミステリーって感じはしなかったですねー。
これは僕が、推理小説を一切推理せずに読み進めるタイプだからなのかもしれませんが……
まず、このSSの革新的なところは、探偵役が妖夢だというところです。
謎があって妖夢がいて……という「場」を作ったとすると、僕の場合、ほぼ絶対彼女はワトソン役か、もしくは誰かに引っぱられっきりのへっぽこ探偵になるだろうからです。
なぜかと言うと、まず公式からして「未熟者」という役割を与えられている上、行動原理が「斬れば分かる」である彼女が、およそ探偵に向いているとは思えないからです。
しかし、この作品では、彼女が見事に探偵役をこなしています。
確かにまあ、トリック解説を長々とするのはちょっと彼女らしくないな、とは思いますが、作品の根底に「できない」というテーマを持ってきている点と、いわゆる「謎は全て解けた」の部分に「斬る」ことを重要なファクターとして持ってきている点、この二点が彼女をして立派な名探偵たらしめています。
この点はまったく素晴らしいと言って言い過ぎることはありません。
なんかもうこの時点で天馬さんの作戦勝ちだと思います。
また、最初のほうでも言いましたが、空間や境界についての解釈、考察が見事に練られており、それがそのまま本筋の謎につながるという展開には、唸るばかりです。
コナン的な、「犯人は誰だ」という話ではないのですが、最初から最後までストーリーが一本の論理の線で結ばれており、読後に非常に明快な気分にさせてくれます。
また、話の性質上、ほぼオリジナル設定であったり、オリジナルキャラクターが何人も登場していますが、どれもが過不足無く表現されており、すんなりと受け入れることができました。
六話構成で全部目を通すとなると結構長いのですが、読む価値は絶対ある、と断言できる見事な作品です。
書き手として見ても、反則的な能力を持つ連中が跋扈する東方世界で、ミステリー話の成立する余地は十分にある、と思わせてくれました。
いい作品でした。マジで。
ちなみに、実は僕もミステリーもののネタを考えてまして、
「鳥頭探偵みすちーの事件簿」っていうんですけども、
探偵のみすちーは基本的に歌ってるだけ、っていう。
構成と事件概要と犯人とその動機も決まってるんですけども、
トリックが決まってない、っていう。
駄目じゃん。
唐突にその言葉を幽々子から告げられた妖夢は、訳が分からないなりに是非を確かめようと、「時空」を操る咲夜の元へ赴く。
一戦交えたあとに咲夜から依頼された「亡霊事件の解決」。時間と空間が交差する事件に挑む妖夢の、ミステリー仕立てSS。
ミステリーって言うかううん、東方における「空間」と「境界」の解釈の見事さが凄すぎて、あんまミステリーって感じはしなかったですねー。
これは僕が、推理小説を一切推理せずに読み進めるタイプだからなのかもしれませんが……
まず、このSSの革新的なところは、探偵役が妖夢だというところです。
謎があって妖夢がいて……という「場」を作ったとすると、僕の場合、ほぼ絶対彼女はワトソン役か、もしくは誰かに引っぱられっきりのへっぽこ探偵になるだろうからです。
なぜかと言うと、まず公式からして「未熟者」という役割を与えられている上、行動原理が「斬れば分かる」である彼女が、およそ探偵に向いているとは思えないからです。
しかし、この作品では、彼女が見事に探偵役をこなしています。
確かにまあ、トリック解説を長々とするのはちょっと彼女らしくないな、とは思いますが、作品の根底に「できない」というテーマを持ってきている点と、いわゆる「謎は全て解けた」の部分に「斬る」ことを重要なファクターとして持ってきている点、この二点が彼女をして立派な名探偵たらしめています。
この点はまったく素晴らしいと言って言い過ぎることはありません。
なんかもうこの時点で天馬さんの作戦勝ちだと思います。
また、最初のほうでも言いましたが、空間や境界についての解釈、考察が見事に練られており、それがそのまま本筋の謎につながるという展開には、唸るばかりです。
コナン的な、「犯人は誰だ」という話ではないのですが、最初から最後までストーリーが一本の論理の線で結ばれており、読後に非常に明快な気分にさせてくれます。
また、話の性質上、ほぼオリジナル設定であったり、オリジナルキャラクターが何人も登場していますが、どれもが過不足無く表現されており、すんなりと受け入れることができました。
六話構成で全部目を通すとなると結構長いのですが、読む価値は絶対ある、と断言できる見事な作品です。
書き手として見ても、反則的な能力を持つ連中が跋扈する東方世界で、ミステリー話の成立する余地は十分にある、と思わせてくれました。
いい作品でした。マジで。
ちなみに、実は僕もミステリーもののネタを考えてまして、
「鳥頭探偵みすちーの事件簿」っていうんですけども、
探偵のみすちーは基本的に歌ってるだけ、っていう。
構成と事件概要と犯人とその動機も決まってるんですけども、
トリックが決まってない、っていう。
駄目じゃん。
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