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なんかいろいろ。
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 前世療法が流行してるとかなんとか。
 どうせフカシだろと思ってましたけど、なんか調べたらすぴこんとかいうのが全国的に開催されてて、しかも大賑わいだそうで。
 これはなんだろう、オカルト版コミケみたいなもんなんだろうか。
 半月後に札幌でもやるらしいです。マジかよ。しかも第4回かよ。
 内容を見てみたところ、オーラ写真のインターセクト(って何?)とか、スピリチュアルカウンセリング(出た!)とか、チャネリングとか言霊とかもう見てるだけでおなか一杯です。
 こんなおいしいイベントを逃す理由はないという結論に達しました。行くしかないわ。レポートをご期待下さい。
 でもこれ、入場料が千八百円もするうえに、各ブース一回二千〜三千円はざらっぽいんですけど、すげーな。いろんな意味で。
 これに二千円払うんだったら、まだブルマに千ゲイツポイント払うほうがいいわ。
 いや持ってませんけどね。

 ……オーラの泉がゴールデンに進出するらしいことを知ったのですが、みんなそんなに前世とか信じたいんですかねえ。
 まあ僕も以前、何が本当に正しいのかなんて分かりっこないし、何を信じるのかは個人の自由、みたいな文章ここで書きましたけど、それでも、前世とか守護霊とか、そういう「自分ではどうしようもないもの」を絶対視し、人格の中心に据えてしまうというのは、かなり危ないことだと思うのですよ。
 朝TVでやってるしょうもない血液型占いみたいに、誰も本気で信じてねーよとかネタで見てるっていうなら、話の取っ掛かりとしてそれはそれでありなんでしょうけども、でも少なくとも、すぴこんとやらに参加するような人たちって、多分マジでしょ。

 ……前世とか、あるいは怪しい自己啓発系新興宗教を信じてしまう人というのは、どこかで「俺はこんなもんじゃないはずだ、やればできるはずだ」「周囲の状況のせいで今は抑圧されているけど、本当の私はもっとやれるはずだ」「『何か本当のもの』がどこかにあるはずだ」と思っているのでしょう。
 前世は貴族ですと言われて、それで生きがいとやらが湧いてくるというなら結構な話ですが、実際の(現世の)結果に裏打ちされたものでない以上、割とすぐに自信感が失われることは必然です。それでなんやかやと「はまって」行くのだろうなあと思います。

 前世商法(あるいは、スピリチュアルとやら)のインチキ臭さについては、既に多くの人が色々仰っているので特に言いませんけど、なんでそんなインチキがこんなに蔓延っているのかという疑問は、おそらく「水からの伝言」とか「ゲーム脳」に通ずるものがあると、僕は考えています。
 主に科学的リテラシーが大衆にないからこんなのが支持されるんだと批判されることの多いこれらの説ですが、僕はちょっと違うと思います。
 もちろん科学的リテラシー云々というのも正しいのですが、それ以上に問題なのは、いわゆるニセ科学のほうが、本当の科学より「面白い」という点であるのではないでしょうか。
 美しい言葉を水にかけると、美しい結晶ができる。なるほど面白い話ですし、道徳的な教材にもなりそうです。
 ゲームをすると脳が軟化する。なるほど面白い話です(一部の人にとっては)し、子供からゲームを取り上げる理由になります。
 それに対して、実はそんなことはないという現実の科学は実につまらない。
 だから批判の多さに関わらず、支持する人もまた多いのでしょう。
 同様に、前世なんかねーよ、あってもミジンコとかだよ、つまんないお前はつまんないお前でしかねーんだよ、と言われるよりも、あなたの前世は貴族です、だからあなたも本当は美しく高貴な存在なのです、と言われたほうが面白いに決まってます。
 だから、もし前世体験にはまっている友人がいて、それを止めたいと思うのなら、そんなものインチキだと言うよりも、もっと面白い現実を見せたほうが百倍くらい有効だと思います。
 大体、現実に不満のない人が、あんなのにはまるわけないんですよ。
 現実にモテモテでそれが楽しくてしょうがないって人がギャルゲーしますか。しないでしょ。同じですよ。

 ギャルゲーからつながる話ですが……なんとなくやる気が出ないのを「プチ鬱」というのなら、僕なんて年中やる気がないので立派な欝だと思いますね。そう思ったことはありませんが。
 そんな僕がああいった自己啓発系の存在にはまらなかったのは、もちろんあんなもんにすがっても何の解決にもなんねーと分かっていたのもありますが、おそらくオタ趣味が楽しかったというのが一番の理由だと思います。
 それはそれで別の問題が発生しているような気もしますが、まあ前世よりはマシ……だと、思う。多分。
 現実がつまらねえなら頭の中にもう一つ現実を作っちゃえばいいんですよ。
 結果、達成感らしきものも得られましたし、前世なんかより抜群に面白い。マジオススメ。(まあ、このブログを読みに来てくださってる方々には、言うまでもないことだと思いますが)
 ただ、没入しすぎると邪気眼が発動するという諸刃の剣。あと社会生活が困難になる。良薬口に苦し(多分違う)。

 まあなんですか。
 実際に前世だの運命の戦士だの信じる連中って、ほとんどが女性だと思うんですけど、僕は不思議なのですが、女性って男性に比べて現実的なんじゃなかったでしたっけ。
 だとすると、どうしてまたこういうことになるんでしょうかねえ。
 ひょっとすると、男も女もロマンチックさ加減においては大差なくて、ただその方向性が異なるだけなのかもしれません。

 それはそうと、言ったはいいものの一人で行くのはちょっと怖いので、誰か一緒にすぴこん行ってくれる人……いるわけないか。
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無題
インターセクトって交わるという意味の動詞だそうです。オーラと交わる…?

歴史的に見ると、世の中が不安定になると占いの類が流行りだすという法則があるそうです。
更にその占いにも法則があって、だいたいの場合で

「現在の厳しい状況は後で成功するための試練。だから今は耐えて頑張ればいい」

と言う内容で、加えて意識的に

「大丈夫」「うまくいく」

等、プラス思考に持っていく単語が出てくるとか。…と、占いのバイト経験者の方が言っていました。

なんにせよ、前世が云々…というものは特定の宗教を(少なくとも意識的には)持たない日本人ならではの「信じるもの」なのではないかと思います。
緋文 2007/03/19(Mon)00:16:53 編集
無題
 どうもこんにちは。
 たびたびのコメント、ありがとうございます。

 オーラって自分から発してるものだと思うんですが、自分と交わってどうするんでしょうか。
 謎です。もし会場で聞けたら聞いてみたいと思います。

 よく言われることですけど、これほど色々と価値観の相対化とか社会の複雑化とかが進み、自分の立ち位置が良く分からなくなっている現代だからこそ、「お前はこういう人間だ」とズバリ言ってくれる人・物が人気を博しているのだと思います。
 プラス思考に持っていくというのは、まあ、嫌なことばっかり言う人の話なんか聞きたくないですからね。

 まあ前世や来世があると思うのは自由なんですけど、一応宗教が専門ということになっている僕としては、その概念を使うなら、少しは来歴とか思想とか調べて欲しいなあって思います。
 「前世は天使」というのは神学的にありえないということを知ってる人が前世少女の中にどれくらいいるんだろう。
 そういう、色々なもののいいところだけを適当かつ無自覚につぎはぎしているところが、良くも悪くも日本人的、なのでしょう。

 それより一番気になったのは、「占いのバイト経験者」という部分なんですが、占い師ってバイトでできるんだ。
 anとかで募集してるのかな。
凡用人型兵器@管理人 2007/03/19(Mon)02:25:42 編集
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