なんかいろいろ。
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唐突ですが、僕は読書感想文の類がとても苦手です。
人並みに本は読んでいると思いますが、感想を言えなどと言われると、「面白かった」か「つまらなかった」のどっちかでいーじゃねーかと内心反発したものです。
大体学校でやらされる感想文なんてものは、思ったことを自由に書きなさいと言うくせに、「正しい感想」が最初から決まっていて、暗にそれに沿った文章を書くことが求められるものです。
例えば「泣いた赤鬼」の感想で、「村で暴れたりしたら青鬼がどうなるか、考えようともしなかった赤鬼は馬鹿だと思う。つーか青鬼も正体がばれないようにするとかさあ」とか書いて御覧なさい。先生に睨まれること請け合いだ。
こうして日本の子供達は、幼くして「空気を読む」ことを学ばせられるわけであり、このこと一つをとってみても、個性重視などという題目がいかに空疎なものかということがうかがえます。
感想文なんて何の役にも立ちゃしねえ! ノーモア感想文!
……と、思っていたのですが、最近はちょっと考えを変えました。
もちろん最初から正しい感想が決まっているようなのは論外ですが、自分はこの話の何がいいと思ったのか、どこが心に残ったのか、きちんと書くことで、分析力や表現力が磨かれると思うのです。
また、後になって読み返すことで、当時の自分はこんな考えを持っていたのかという、ある意味日記のような役割をも果たせると思います。
まあ、自分の文章に足りないものが見つけられるんではないかという……不純な動機でもあるんですが。
で、毎度毎度お世話になっている、
東方創想話の作品から、読んでいて面白いと思ったものを不定期にレビューして行こうと思います。
一切作者さんには無許可で思ったことそのまま書くつもりなので、やめてくれといわれたら消しますので、その旨ご連絡ください。
とりあえず飽きるまでは続けようと思います。飽きたらやめます。
そういうわけで最初はこちら
生き胆、濡れ衣、人柱
藤村流さん
http://coolier.ath.cx/~coolier/l_sosowa/anthologys.cgi?action=html2&key=20070113222700
人並みに本は読んでいると思いますが、感想を言えなどと言われると、「面白かった」か「つまらなかった」のどっちかでいーじゃねーかと内心反発したものです。
大体学校でやらされる感想文なんてものは、思ったことを自由に書きなさいと言うくせに、「正しい感想」が最初から決まっていて、暗にそれに沿った文章を書くことが求められるものです。
例えば「泣いた赤鬼」の感想で、「村で暴れたりしたら青鬼がどうなるか、考えようともしなかった赤鬼は馬鹿だと思う。つーか青鬼も正体がばれないようにするとかさあ」とか書いて御覧なさい。先生に睨まれること請け合いだ。
こうして日本の子供達は、幼くして「空気を読む」ことを学ばせられるわけであり、このこと一つをとってみても、個性重視などという題目がいかに空疎なものかということがうかがえます。
感想文なんて何の役にも立ちゃしねえ! ノーモア感想文!
……と、思っていたのですが、最近はちょっと考えを変えました。
もちろん最初から正しい感想が決まっているようなのは論外ですが、自分はこの話の何がいいと思ったのか、どこが心に残ったのか、きちんと書くことで、分析力や表現力が磨かれると思うのです。
また、後になって読み返すことで、当時の自分はこんな考えを持っていたのかという、ある意味日記のような役割をも果たせると思います。
まあ、自分の文章に足りないものが見つけられるんではないかという……不純な動機でもあるんですが。
で、毎度毎度お世話になっている、
東方創想話の作品から、読んでいて面白いと思ったものを不定期にレビューして行こうと思います。
一切作者さんには無許可で思ったことそのまま書くつもりなので、やめてくれといわれたら消しますので、その旨ご連絡ください。
とりあえず飽きるまでは続けようと思います。飽きたらやめます。
そういうわけで最初はこちら
生き胆、濡れ衣、人柱
藤村流さん
http://coolier.ath.cx/~coolier/l_sosowa/anthologys.cgi?action=html2&key=20070113222700
フランドール・スカーレットとは何者か。地下室での文とフランの対話。
ちょうど僕もフランドールの出てくる話を書いたわけですが、こっちのフランちゃんのほうが可愛いなあ。
まあ可愛さはいいんですけども。
フランドールについては、設定が想像をかき立てられるものである上に、メディアへの露出(?)が少ないので、色々と作品によって扱いが変わっているように思います。
その中でこのSSは、かなり穏やかなフランちゃんですが、それでも一般との感性のずれ、おかしさをさりげなくにじませる言動が上手いと感じました。
さて、藤村さんといえばテンション高い秘封ラブコメから超渋い爺話まで書ける芸幅の広い方ですが、最近はおっぱいの人でもあるような気がしますが、とにかく、基礎にあるものは高い文章力であると思います。
例えば、
己が立たされている状況を皮肉に変える術など、彼女
はとうの昔に学んでいる。綻んでいても五百年だ。与
えられたものを壊すばかりが能ではなく、闇雲に狂っ
た自分を演じ続けるほど律儀な道化でもない。
というような、簡潔ながら味のある文章には、いつも感嘆させられます。
こういうのを地力の差というのでしょう。
無理して盛り上げるでもなく、ネタに走るでもなく、淡々としているとすら言っていいと思うのですが、それでいて、すっと情景が目に浮かんでくるような感じが良かったです。
彼女らが現実にいたら本当にこんなことをしゃべっていそう、というような、皮肉とけれんみに溢れた会話も面白い。
こんな感じで文章を書けるようになりたいなあと思わせるような作品でした。
ちょうど僕もフランドールの出てくる話を書いたわけですが、こっちのフランちゃんのほうが可愛いなあ。
まあ可愛さはいいんですけども。
フランドールについては、設定が想像をかき立てられるものである上に、メディアへの露出(?)が少ないので、色々と作品によって扱いが変わっているように思います。
その中でこのSSは、かなり穏やかなフランちゃんですが、それでも一般との感性のずれ、おかしさをさりげなくにじませる言動が上手いと感じました。
さて、藤村さんといえばテンション高い秘封ラブコメから超渋い爺話まで書ける芸幅の広い方ですが、最近はおっぱいの人でもあるような気がしますが、とにかく、基礎にあるものは高い文章力であると思います。
例えば、
己が立たされている状況を皮肉に変える術など、彼女
はとうの昔に学んでいる。綻んでいても五百年だ。与
えられたものを壊すばかりが能ではなく、闇雲に狂っ
た自分を演じ続けるほど律儀な道化でもない。
というような、簡潔ながら味のある文章には、いつも感嘆させられます。
こういうのを地力の差というのでしょう。
無理して盛り上げるでもなく、ネタに走るでもなく、淡々としているとすら言っていいと思うのですが、それでいて、すっと情景が目に浮かんでくるような感じが良かったです。
彼女らが現実にいたら本当にこんなことをしゃべっていそう、というような、皮肉とけれんみに溢れた会話も面白い。
こんな感じで文章を書けるようになりたいなあと思わせるような作品でした。
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