なんかいろいろ。
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基本的に風神録をやったりやらなかったりしながら、購入した同人誌を読んでいたりするわけですが、なんだかそのうちの一冊、読んでいてとても感想を書きたくなったので書きます。
対象はこちら 穂積名堂さん「祭夏り」
以前彩雨草子のレビューをさせていただいてから、個人的に大注目のサークルだったのですが、地理的な問題と、あとタイミングが悪いのか、それ以外の発行物を手に入れることができずにやきもきしておりまして、今回の遠征でやっと入手できたわけです。
そういうわけでわくわくしながら読み進めていたのですが、期待以上の出来でヤッターと。
相変わらず読書感想文は苦手ですが、なんか書かずにはいられなくなったので書きます。
以下、当然ながらネタバレ注意にて。
対象はこちら 穂積名堂さん「祭夏り」
以前彩雨草子のレビューをさせていただいてから、個人的に大注目のサークルだったのですが、地理的な問題と、あとタイミングが悪いのか、それ以外の発行物を手に入れることができずにやきもきしておりまして、今回の遠征でやっと入手できたわけです。
そういうわけでわくわくしながら読み進めていたのですが、期待以上の出来でヤッターと。
相変わらず読書感想文は苦手ですが、なんか書かずにはいられなくなったので書きます。
以下、当然ながらネタバレ注意にて。
『貴方と私と、私と貴方と』作:紫さん
葉月キャラ立ちすぎ!
なぜ挿絵がないのか!
全力で抗議したい!
まあとにかく櫛枝葉月というキャラクターが生き生きとしてる事してる事。
基本オリキャラなんてものは目立てば目立つだけ嫌がられるものですが、ここまで見事にキャラ立ちしてると文句のつけようもないです。
相手が妖夢ということもあるとはいえ、会話の掛け合いが絶妙なテンポで進み、読み手を最後まで飽きさせません。
このキャラクター造形を思いついた時点で紫さんの勝利と言えます。
と言うとなんだかキャラクターだけの話みたいに見えてしまいますが、ストーリーのほうも、十分に読みごたえのあるものでした。
特に、存在の濃い薄いの話が伏線になっていたと気づかされたときは、素直にやられたと思いましたね。
あの終わり方については、ちょっとご都合主義なんじゃと感じないでもないですが、でもあれのおかげで明るく楽しく締められたかと思えば、これがベストかなとも思いますね。
あと全然関係ないんですけども、コミケ当日、お休みのところを叩き起こして何かと思えばサインを要求した唐変木がいたと思うのですが、あれ僕です。
その節はご迷惑をおかけしました。
大切にします。
『紡ぎ』作:河瀬圭さん
ええと、僕は作者の河瀬さんとは全く面識がないのですが、多分この人は咲夜さんがとても好きなんだろうなあということは分かります。
作中での咲夜さんの愛されぶりを見れば一目瞭然と言いますか。
花映塚その他でも、咲夜さんは人間とのかかわりが薄すぎるということが説明されていますが、彼女が一人でお祭りに放り出されると、確かにああなるのかもしれませんね。
つまり、咲夜さんは完全なメイドであるけれど、完全な人間ではない、と。作中では、つまりそういうことを言いたかったのだろうと勝手に解釈させていただきました。
メイドとして手に入れた絆があんだけあれば、別にそれでいいよなあと、僕なんかは思います。
『守りの森 〜I wish〜』作:床間たろひさん
双剣舞でもご一緒させていただいた床間さんですが、高い文章力と構成力に定評のある方でもあります。今回もその実力は遺憾なく発揮され、全体を通してぐいぐいと先を読ませる力に満ちています。
それがなぜかと言うと、一種古風とすら言えるような言い回しと、現代風のテンポ、読みやすさが混在して、全体としてとてもおさまりのいい文体となっているからだと思います。
映姫の一人称という今作の特徴を意識されたのかもしれませんが、とてもマッチしていると感じました。
ストーリーについては、映姫の過去を絡め、『救い』をテーマにしたもので、これまたおさまりよく、綺麗にすとんと胸へ落ちるものでした。この辺の展開は筆者の実力がモロに出るもので、僕としては嫉妬せざるを得ません。
唯一気になった点といえば、なんで文なんだろうなーということくらいで……別に小町でもいいような気もするんですけども、でも話としてあそこに小町はいないほうがいいのかなーという気もしますし。うーん。
『蚊帳の中』作:hodumiさん
蓬莱人チームについては、その永遠という特質、それだけでSSが何本も書けてしまうキャラクターです。
それだけに、目からうろこが落ちるようなものから、ちょっとまあ……な物まで、その質も千差万別と言えると思いますが、その中でも、このSSはトップクラスに読ませてくれるものだと感じました。
安易に人死にを絡ませず、場面の転換をいれず、それで読み手を全く退屈させないというのは尋常じゃないです。
また僕の勝手な推し量りなのですが、おそらく、作者のhodumiさんは、輝夜と永琳が普段どんなことを考えて、どんなことを喋っているのかということを、凄く考えたのだろうと思います。
なんということのない会話が続いているように見えますが、その実、読んでいるだけで話し手の背後の情景が浮かび上がってくるように感じました。
ところでカラーヒヨコというワードが出てきたとき、これは絶対に「カラーイナバ」というしょうもないネタが使われるはずだ! と思ったのですが、見事に外れて、しっとりとした綺麗な雰囲気のまま終わりました。
僕の心は汚れているのでしょうか。
○全体の感想
彩雨草子のときも似たようなことを思ったのですが、「夏祭り」というテーマが設定されているため、全体の統一感があり、とても素敵でした。
また、キャラクターのかぶりがなく、そのためか、「ある幻想郷の一日をキャラクターごとに切り取った」みたいな雰囲気を感じ取ることができました。
読んでいるうちに、何だか自分も幻想郷の夏祭りに参加しているような気分になってくる、とてもいい本だったと思います。
気になった点というか、まあ要望みたいなものとしては……挿絵がもうちょっと欲しかったなーと。
各話ごとの挿絵が扉絵しかないので、せめてもう一枚ずつはというのが正直なところです。
でもNEKI←Tさん、双剣舞でも描いてこっちでも描いて、凄いですね。それに床間さんも。
作業量を考えると、やむをえなかったのかもしれませんが、やっぱりちょっと寂しいです。
意見らしい意見というのはこのくらいです。
念のために繰り返しますと、(挿絵が一枚だろうがなんだろうが)いい本だったという感想には全く変わりはないです。
今後また新作を目にする機会があったら、ぜひ読みたいと思います。
葉月キャラ立ちすぎ!
なぜ挿絵がないのか!
全力で抗議したい!
まあとにかく櫛枝葉月というキャラクターが生き生きとしてる事してる事。
基本オリキャラなんてものは目立てば目立つだけ嫌がられるものですが、ここまで見事にキャラ立ちしてると文句のつけようもないです。
相手が妖夢ということもあるとはいえ、会話の掛け合いが絶妙なテンポで進み、読み手を最後まで飽きさせません。
このキャラクター造形を思いついた時点で紫さんの勝利と言えます。
と言うとなんだかキャラクターだけの話みたいに見えてしまいますが、ストーリーのほうも、十分に読みごたえのあるものでした。
特に、存在の濃い薄いの話が伏線になっていたと気づかされたときは、素直にやられたと思いましたね。
あの終わり方については、ちょっとご都合主義なんじゃと感じないでもないですが、でもあれのおかげで明るく楽しく締められたかと思えば、これがベストかなとも思いますね。
あと全然関係ないんですけども、コミケ当日、お休みのところを叩き起こして何かと思えばサインを要求した唐変木がいたと思うのですが、あれ僕です。
その節はご迷惑をおかけしました。
大切にします。
『紡ぎ』作:河瀬圭さん
ええと、僕は作者の河瀬さんとは全く面識がないのですが、多分この人は咲夜さんがとても好きなんだろうなあということは分かります。
作中での咲夜さんの愛されぶりを見れば一目瞭然と言いますか。
花映塚その他でも、咲夜さんは人間とのかかわりが薄すぎるということが説明されていますが、彼女が一人でお祭りに放り出されると、確かにああなるのかもしれませんね。
つまり、咲夜さんは完全なメイドであるけれど、完全な人間ではない、と。作中では、つまりそういうことを言いたかったのだろうと勝手に解釈させていただきました。
メイドとして手に入れた絆があんだけあれば、別にそれでいいよなあと、僕なんかは思います。
『守りの森 〜I wish〜』作:床間たろひさん
双剣舞でもご一緒させていただいた床間さんですが、高い文章力と構成力に定評のある方でもあります。今回もその実力は遺憾なく発揮され、全体を通してぐいぐいと先を読ませる力に満ちています。
それがなぜかと言うと、一種古風とすら言えるような言い回しと、現代風のテンポ、読みやすさが混在して、全体としてとてもおさまりのいい文体となっているからだと思います。
映姫の一人称という今作の特徴を意識されたのかもしれませんが、とてもマッチしていると感じました。
ストーリーについては、映姫の過去を絡め、『救い』をテーマにしたもので、これまたおさまりよく、綺麗にすとんと胸へ落ちるものでした。この辺の展開は筆者の実力がモロに出るもので、僕としては嫉妬せざるを得ません。
唯一気になった点といえば、なんで文なんだろうなーということくらいで……別に小町でもいいような気もするんですけども、でも話としてあそこに小町はいないほうがいいのかなーという気もしますし。うーん。
『蚊帳の中』作:hodumiさん
蓬莱人チームについては、その永遠という特質、それだけでSSが何本も書けてしまうキャラクターです。
それだけに、目からうろこが落ちるようなものから、ちょっとまあ……な物まで、その質も千差万別と言えると思いますが、その中でも、このSSはトップクラスに読ませてくれるものだと感じました。
安易に人死にを絡ませず、場面の転換をいれず、それで読み手を全く退屈させないというのは尋常じゃないです。
また僕の勝手な推し量りなのですが、おそらく、作者のhodumiさんは、輝夜と永琳が普段どんなことを考えて、どんなことを喋っているのかということを、凄く考えたのだろうと思います。
なんということのない会話が続いているように見えますが、その実、読んでいるだけで話し手の背後の情景が浮かび上がってくるように感じました。
ところでカラーヒヨコというワードが出てきたとき、これは絶対に「カラーイナバ」というしょうもないネタが使われるはずだ! と思ったのですが、見事に外れて、しっとりとした綺麗な雰囲気のまま終わりました。
僕の心は汚れているのでしょうか。
○全体の感想
彩雨草子のときも似たようなことを思ったのですが、「夏祭り」というテーマが設定されているため、全体の統一感があり、とても素敵でした。
また、キャラクターのかぶりがなく、そのためか、「ある幻想郷の一日をキャラクターごとに切り取った」みたいな雰囲気を感じ取ることができました。
読んでいるうちに、何だか自分も幻想郷の夏祭りに参加しているような気分になってくる、とてもいい本だったと思います。
気になった点というか、まあ要望みたいなものとしては……挿絵がもうちょっと欲しかったなーと。
各話ごとの挿絵が扉絵しかないので、せめてもう一枚ずつはというのが正直なところです。
でもNEKI←Tさん、双剣舞でも描いてこっちでも描いて、凄いですね。それに床間さんも。
作業量を考えると、やむをえなかったのかもしれませんが、やっぱりちょっと寂しいです。
意見らしい意見というのはこのくらいです。
念のために繰り返しますと、(挿絵が一枚だろうがなんだろうが)いい本だったという感想には全く変わりはないです。
今後また新作を目にする機会があったら、ぜひ読みたいと思います。
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無題
おおう! ありがとうございます。
読んでくれた、もうそれだけで嬉しいのですが、レビューまでw
本当にありがとうございました。
ちなみになんで文なのかって?
双剣でも書いたので、これ以上小町を書きたくなかったからさっ!
読んでくれた、もうそれだけで嬉しいのですが、レビューまでw
本当にありがとうございました。
ちなみになんで文なのかって?
双剣でも書いたので、これ以上小町を書きたくなかったからさっ!
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